すっぽん
縄文時代の遺跡、滋賀県「粟津貝塚」から、スッポンの骨が発見されたことによって、縄文時代から「すっぽん」が食されてきたことがわかりました。3000年前の中国、周の時代に王様へ長沙よりスッポンが献上されたという記録があり、スッポンを司る「鼈人」と言われる役職の役人がいたほど重宝されていたようです。中国の医学書「神農本草経」や「本草綱目」に記載されていますが、スッポンは部位ごとに色々な効能があり、頭、甲羅、肉、卵、血、胆嚢、脂肪など、各部所が色々な効能を持つ漢方薬とされてきました。古き昔から中医学、漢方の世界では、強精、強壮の代表格として珍重されてきたのです。
美容・美肌・健康・強壮・不老の特効食「すっぽん」。コラーゲンはもちろん、何より生命の泉と呼ばれているアミノ酸の宝庫です。「アミノ酸」は体の働きを支え、脳の働きを助け、動脈硬化・高血圧を防ぎ、肥満や糖尿病にも優れた効果を発揮し、肝臓や腎臓の働きをも促進します。その他にもリュウマチ・通風・ガン・心身症・皮膚病・アレルギーなどにも有効だと言われております。
日本料理では、美食の頂点を極める食材のひとつと言われる「すっぽん」。古くは7世紀末、文武天皇に献上されたという文献も残っており、滋養強壮に効果ありと江戸時代の書物にも多く書かれています。